皆さんは中小企業診断士試験を独学で励む際や試験の合格後に、中小企業診断士の登録はどのようにするのだろうか、中小企業診断士登録証はどのようなものだろうかと気にしたことはないでしょうか。
私自身、中小企業診断士試験に合格する姿を思い浮かべながら、実際に合格した後の手順や中小企業診断士登録証がどんなものか検索して自分のモチベーションを上げたり、試験後に最速で登録するにはどうすればよいか確認したいと思って調べていたことがあります。
中小企業診断士試験に合格しようと勉強に励んでいる方や合格者の方は、
・合格後の中小企業診断士の登録手順はどうすればよいのだろうか
・中小企業診断士登録証はどんなものなのだろうか。
などといった疑問がわいてくるかと思います。
この記事では、私が令和2年度(2020年度)の中小企業診断士試験に合格した後、2021年5月に中小企業診断士登録が完了した際の申請方法や、どのように中小企業診断士登録証が来たのかをご紹介します。
こちらの記事を読んで頂くことでこんなことがわかります。
・中小企業診断士登録申請スケジュールについて
・中小企業診断士登録証について
結論としまして、中小企業診断士登録するには中小企業診断士試験の第2次試験合格日以降3年以内に
・中小企業診断士第2次試験合格証書(原本)
・実務補習修了証書(原本)または実務従事の実績証明書(原本)
・住民票の写し
これら4点をそろえて中小企業庁へ送付することで、申請を受理した日の属する月の翌々月に氏名及び、登録番号を官報で公示するとともに、同時期に自宅住所宛てに中小企業診断士登録証を簡易書留郵便で郵送されることとなります。
それでは解説していきます。
中小企業診断士登録期限や方法について
中小企業診断士として登録するためには3つの方法があります。
②2次試験合格→合格日以降3年以内に診断実務従事(15日間以上)
③1次試験合格→中小企業診断士養成課程修了
この記事では私が登録方法として選択した②診断実務従事での登録方法をご紹介致します。
私がこの登録方法を選択した理由としては、仕事で取引先の中小企業とやり取りするケースがあり、取引先の社長に対して、実務従事が可能な環境があった為となります。
5日間だけ実務補習もすることを検討しましたが、5日間の実務補習で約5万円の費用が掛かることや1日でも早く中小企業診断士として登録して、企業内診断士として名前を入れたかった為、全て実務従事をすることを選択しました。
今後5年ごとにこの中小企業診断士の更新作業が必要で、その際には30日分のポイントが必要ですが、その際には経験として実務補習を検討予定となっております。
中小企業診断士登録の具体的手順
皆さんは基本的にはこちらの中小企業庁HPで掲載されている方法に基づいて申請をお願い致します。
この記事では2022年6月時点のその内容につき、簡単に概要をご紹介させて頂きます。
登録するにあたっては下記の4点が必要となります。
・中小企業診断士第2次試験合格証書(原本)
・実務補習修了証書(原本)または実務従事の実績証明書(原本)
・住民票の写し
順番に準備方法につき説明していきます。
中小企業診断士登録申請書(原本)
こちらは先ほど紹介した中小企業庁のHPよりダウンロードが可能で、申請書類の「様式第1:中小企業診断士登録申請書」はこちらになります。
ポイントとしては、新規は「登録番号」欄はブランクでOK、「職種コード」欄は別表のHPに掲載のあるこちらの職種コード表から当てはまる番号を書く必要があります。
あとは項目に沿って氏名や生年月日と住所、勤務先情報を入れて完成となります。
中小企業診断士第2次試験合格証書(原本)
こちらは言わずもがな、中小企業診断士試験に合格した際に郵送されてくる、第2次試験合格証書となります。
注意点としては原本の送付が必要となりますので、送ったら手元になくなってしまうものであり、まず紛失しないようにすること、そして記念として手元に置いておきたい場合はコピーやpdf化しておく必要がございます。原本は中小企業診断士に登録したら戻ってくることはありません。
実務補習修了証書(原本)または実務従事の実績証明書(原本)
私の登録申請が実務従事だった為、今回の登録申請で一番のポイントはこちらの実務従事の実績証明書(原本)となります。
実務従事で申請する場合にはまず、自身の実施しようとしている実務従事が「(別表)企業内での診断助言活動について」に当てはまるものかどうか確認します。
これらの業務が中小企業に対する経営診断の実務とみなし、登録の実務要件とすることができます。
この業務を行った後にその証明として、中小企業の代表者に対して下記の書類に記入・押印をして頂くこととなります。
注意点としては、受診企業の印鑑は代表者印の公印が必要なこと、また診断日を複数記入する場合は余白に〇/〇,〇/〇と複数の日付を書くことが必要となります。
その他こちらの中小企業庁HPの「Q&A 申請書、証明書等の作成要領」に先ほど記載した注意点含めて、詳細が書かれておりますので、参考にしてください。
住民票の写し
こちらは中小企業庁ホームページの説明によると
申請者の氏名(登記上の文字:正字)、生年月日、現住所等の確認を行いますので、市区町村長が発行した住民票抄本(個人番号未記載のもの)。
なお、申請により氏名に加え、居住する区や市町村に登録されている通称の併記は可能ですので、登録申請書の氏名欄に括弧書きで記入してください。
中小企業庁ホームページ
と書かれておりますので、申請する際に現住所の市町村で取得する必要がございます。
上記4点が揃え終わったら、中小企業庁ホームページにも案内のあるこちらの住所へ簡易書留で郵送します。
中小企業庁ホームページ にこのようなラベルのpdfがありますのでこちらを利用してはいかがでしょうか。
登録申請スケジュールについて
私が実際に合格から登録申請した迄のスケジュール詳細としては下記でした。
・2021年1月から2021年3月にかけて15日間の実務従事
・2021年3月20日頃に登録申請
・2021年5月6日登録(登録証の日付がそうなっていた)
・2021年5月21日官報に記載
・2021年5月21日登録証到着
中小企業庁ホームページには
登録申請について、的確であることが確認された者については、手続きが完了し次第登録となり、申請を受理した日の属する月の翌々月に氏名及び、登録番号を官報で公示するとともに、同時期に自宅住所宛てに中小企業診断士登録証を簡易書留郵便で郵送いたします。
と記載がありましたので、3月に申請し問題がなければ5月登録という形になりました。詳細な官報記載日や登録日、到着日は月によってばらばらのようですので、私は非常にいつ来るんだろうかとポチポチしてましたが、待つ際にはこの月に来るのだなくらいに思わないといけないかと思います。
官報については 当日の朝、9時前くらいにはインターネット官報でこのような形で掲載され、ひたすら100人以上の人の名前と番号が書かれておりました。
中小企業診断士登録証について
実際に届いた登録証についてはこちらです。
封筒はこんな感じで「中小企業診断士関係証書在中」ということで簡易書留で到着しました。
封筒の中身としては非常に簡単で「中小企業診断士の各種申請・届出の手引き及びQ&A」という細長い1つの冊子の一番頭のページに上記のように住所ラベルと登録証が張り付けられている形でした。
こちらが3月申請時から今か今かと待ちわびた中小企業診断士登録証となります。
細長い冊子の1ページ目となります。更新登録申請の方法や再登録申請、業務休止申請等、中小企業診断士登録に関することが事細かに書かれている全20ページの冊子となってました。
この登録証が到着した上で会社の名刺には、色々調べたところ、「経済産業大臣登録 中小企業診断士」と入れられる方が多かった為、そのように入れさせてもらいました。
まとめ
中小企業診断士の新規登録申請の結論としましては、中小企業診断士登録するには中小企業診断士試験の第2次試験合格日以降3年以内に
・中小企業診断士第2次試験合格証書(原本)
・実務補習修了証書(原本)または実務従事の実績証明書(原本)
・住民票の写し
これら4点をそろえて中小企業庁へ送付することで、申請を受理した日の属する月の翌々月に氏名及び、登録番号を官報で公示するとともに、同時期に自宅住所宛てに中小企業診断士登録証を簡易書留郵便で郵送される手順をご紹介させて頂きました。
こちらはあくまで私の一例となりますが、何か一つでも申請する際の参考や勉強する際のモチベーションになれば幸いでございます。
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